女性に告ぐ！｜シニアにやさしい／みつおかパソコン教室（福岡）

背中を押されたように始まりました。
起業するぞ！
そんな大それた感じはありませんでした。

初めは、子供の手が少し離れ、そろそろ社会復帰をしたいと思い、派遣会社に登録しました。
いろんな試験を受け、派遣社員でさまざまなパソコン講習の経験をサブインストラクターとして積み、
私だったら違うように講習を進める、短期間でハイ、サヨナラじゃ意味がないと強く思うようになりました。

派遣先でメインインストラクターになるには、資格が必要でしたので、
メインになりたい人は非常に多くのお金を投資しなければなりませんでした。
私は独学ですから、限界はありますがそれなりに一生懸命勉強しました。
資格も取ろうとしたのですが、なんだかのせられている・・・と疑問を抱くようになり、
結局終わりがなく意味もない、と思い途中でやめました。

でも、何かやりたい！という思いが強く、今思えばかなり無謀でしたね。
学歴もなく、たいした職歴もない普通の主婦ですから。

初期投資は約130万といったところでしょうか？
よくわからないまま、とりあえず背中をボンと押されたように近くの公民館へ行ったのを覚えています。
なんの確約もなく、うまくいく保証もないままですから、本当に無謀というか
当時は主婦の贅沢なお遊び的な感じで見られていたかもしれませんね。

自分の城を持たず、近くの公民館に出向いて地域に密着したパソコン教室を展開する・・・
おぼろげにそんなスタイルで広げていければいいなと思っていました。

人に喜ばれるためならどんなことでもやってきました。
家庭もかなり犠牲にしてきたように思います。

始めてみると、地域のシニアの方々に助けられながら、あれよあれよと2年が過ぎ、
各公民館で80人程の生徒さんを持つことができました。

一人で事業計画も立てず、行き当たりばったりの割には、うまくいったほうだと思います。
忙しくて、ずいぶん派手に儲けているように見えるのか、いろいろ中傷もあったかもしれません。
でも実際、私の時給は一体いくらになるのか？考えるだけでつらいものがありましたね。

でもね、
何といっても、人に喜ばれるということの喜び、
これはお金じゃないです。
この仕事の魅力に心底とりつかれました。

しかし、生徒さんが100名を超えたあたりで、体が悲鳴をあげていました。

このままでは限界が来る、どうしたらいいんだろうか？

もっと事業展開できないか？
私の本当のやりたいことは何なのか？
そんな自分探しが始まりました。

確定申告は生徒さんとして来られていた税理士のS氏（当時80歳！）
に面倒を見てもらいました。
個人事業主の申請から申告書の書き方まで、無償でお世話をしてくださいました。

2年目まではまだまだ数字は見えていなくて、ただただ、申告するのみ。
「5年先が見えているのか？」と言われ、
とんでもない、1ヶ月先も見えていない状態でした。

そして、ふと気付くと、
世の中は私と同年代の人々が堂々と成功を収め始めている。
なんとなくあせりというか、取り残されたくないという気持ちが強くなっていきます。

よさそうなセミナーやっているのは東京ばかり・・・
福岡ではなかなか情報は集まらない。現場は地方の公民館です。
セミナーのDVDは高いし、何を選んだらいいのかわからない。

成功している女性達はまず、皆すごい経歴や学歴がある。
かなわないなぁ。出発点が違うよ・・・・恥ずかしい・・・・
とみじめになり、落ち込むこともありました。

そうやって、少しずつ経営の勉強を始め、
いろんな人に出会って勉強させていただくことになりました。

今年85歳になる税理士のS氏とはたくさんの思い出があります。
海軍時代の話を何度もうなずきながら聞き入っていると、
やはり亡くなった父と重ねているなと気付きました。
17年間寝たきりで哀れな老後を送った父ですが、
教室に来られるシニアの方々には
どうしても楽しい幸せな老後であってほしいと心から願います。

人は誰でも老いていく中で、《支え》を必要とする。
その支えに少しでも力になれたらと思うのです。

同じ思いを持ったスタッフが少しずつ集まり、異業種の経営者の方々にも助けられながら、
右往左往しながらでも形にしていく面白さを感じながら日々を過ごしています。

これは私が仕事の上で心がけていることです。

たとえお人よしと言われても、人との出会いを大切にし、人を喜ばせることをいつも頭においていたら、そうそう失敗はないんじゃないかと思うし、失敗しても救われるような気がする。

そう思って続けていく私の周りに、思いが同じ女性たちが集まってきています。

起業とは、チャンスを掴み、意欲を持ってビジネスしていくこと。
理想にはほど遠くても、ステップアップしながら、確実に一歩ずつ進んでいく過程そのものを楽しめるのが醍醐味といえます。

少しずつ、少しずつのステップアップですが、確実に堅実に歩んで行けば、
またブレることなく進んで行けば、きっといい人生だったと思える日が来る。

そう信じています。

まだまだ、たくさんの方と出会いたいと思います。

このホームページをご覧いただき、ありがとうございました。
このページに出会った方々、またこれから活躍していく女性の皆様への力となれば幸いです。